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なんか、考え付いたこととか、ギルティとか
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学校からの帰り道
二子玉川に付いた時点で、すでにもっている本は読み終わってしまった
渋谷で降りて、本を買おうと考えたが
自宅での夕飯は、帰宅の時間が遅くなるとまずくなるということが頭に過ぎった
母親は、個別に夕食を作るほど働き者ではなく、むしろ、一回で料理を済ませ、後は電子レンジを活用するような人間だ
冷め切ったものをチンするより、出来立てのほうが美味しいのは自明の理だ

つまりだ、妄想で自宅まで時間を潰すのと、本を読んで不味い飯を食べるの
この二択を迫られている状況だ

渋谷に着いた

電車が減速し、座っていた乗客も立ち始める
あざみ野という、田舎から乗車している前髪は、無論座っていた
空気が抜けるような音と共に、扉が開く
乗客は次々と、足早に下車をしては、地上への階段のほうへ、まるで蟻のように歩いていく
そして、その様子を眺めていた前髪は座り続けていた
ずーっと迷っているのだ

扉が閉まることを告げるベルが鳴り響く
扉は、下りる人専用から、乗る人専用に変わっていた
そして、遥か彼方から、笛の音が聞こえる
もう閉まる、そう思った
すると、何が作用したのかわからないが、前髪は自然と起立し、乗る人を掻き分け下車をした
決して、インディジョーンズのファンというわけではない
というのに、降りるのはギリギリ
抱き込まなければ、鞄が挟まっていたほどギリギリに下車をした

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電車が止まり、扉が閉まるまでの時間
何を妄想し時間を潰すのかが決まらなかっただろうと、渋谷の町を歩く前髪野郎は結論付けた

目指すはブックファースト
あそこの本の貯蔵量はやはり凄い
池袋の某本屋には適わないものの、前髪野郎にとっては余るほどだ

目的の階層は2階、小説と新書とライトノベルが一緒になっている夢のような階
そこの小説のコーナーで前髪野郎は小説を探し始めた

はじめに前髪は、伊坂幸太郎の本を探し始めた
バイト先の人が、伊坂幸太郎の本が面白いといっていたのを覚えていたからである
その本はすぐに見つかった
題名は「陽気なギャングが地球を回す」
聞いたことはある
確か映画にもなったという小説だ
裏面を見る
大抵裏面には、物語のあらすじとかが載っている
流し読みをすると、サスペンス小説らしい……
と、前髪野郎は、あらすじより別のところに目が釘付けになった
それは、あらすじより上、小さく三文字で680と書いてあった
急いで、財布の中身を確認する
そこには、五百円玉ひとつと百円玉二つという微妙な小銭が納まっていた
そう、前髪野郎は金欠というわけではなかったが、この時点では金が無かった
なぜなら、日曜日は銀行が開いておらず、引き落とす機会が無かったからだ
今日学校来る時点では、千円札入っていたが、学食で少し贅沢したのが響いているらしい

前髪野郎はその本を置いて、もうちょっと安いものを探した
目的はあくまで、ここから家までの時間つぶしである
確か、芥川龍之介や太宰治は300円程度だった
それを考えれば、700円あれば十分なはずだ

と、ふと、ひとつの本に目が止まった
題名は「神様のパズル」
神様のパズルといえば、アインシュタインだが、そういう小説だろうか?
表紙には、可愛らしい女の子と、のっぺりとした男が写っている
少し興味がわいた
手にとって裏面を見る
そこには、天才少女瑞穂とだめ大学生が、宇宙の作り方を探るという内容だった
少し面白そうだと思ったのと、値段を確かめたのは同時
680円
700円しか持ってない自分は、消費税を入れるとぎりぎり届かない

と、ふと、ポケットに手を突っ込む
そこには一円玉と十円玉の感触が……
忘れていた、確か母親に頼まれた買い物のお釣りを突っ込んでそのままだったことを
急いで取り出す、数えてみると、14円
714円………
足りるかどうかは微妙だ
携帯を取り出して、電卓を選ぶ
680掛ける0.05足す680イコール714
ジャストじゃないか

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ということで、神様のパズルを読みました

かなりの知識が必要です
少なくとも、多少の量子学、超ヒモ理論、物理、哲学の知識は必要
主人公の日記という形式で絵がかれる内容は
感情を置いてけぼりで、細かな描写もなく、小説というと微妙な内容で
むしろ論文や、趣味書きに補足したような内容だった
というか、無感動の主人公があいあまって、読者は完璧おいてけてけぼり
淡々と語られる論理の話は、つまらなささ爆発
そして、微妙な萌えキャラとして居る、天才少女瑞穂は、何のラブコメ(お約束)も無く
筆者の世界が完璧に語られずに終了
煽るのは、就職への不安感と大学生活への不安感

これをアニメにするなら、もうちょっと手心を加える必要があるはずだ
ただの再会ものとしての感動も、納得も、だいどんでん返しも、インパクトに欠ける
期待したまま、なんの期待も消化しないまま
せっかく魅力的なキャラクターも何も生かされない

畜生、伊坂幸太郎買っとけば良かった・・・


PS、前回の日記で「阿Q世伝」を書き忘れました
   結局9冊ですな

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