ペルソナ３終 [ レビュー ]

ネタバレレビューです
やらない予定の人、もうやった人だけ読めばよくねぇ？

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ハリウッド映画には必ず決まった流れって言うのがあって
平凡から、非平凡へ
非平凡での活躍、そして挫折
そして成長して平凡へ帰還する
これはもう、大体の小説にもゲームにも当てはまる
ペルソナ３もそう
少年少女たちが、主に人々の交流で成長していく様子を描いた
その内容は風刺も強く、現実を意識しているため
平凡は現実、非平凡はゲームの中と定義し
最終的に、プレイヤーに主人公を還すという手順が必要になった
これが問題の主人公の死の理由である

主人公
あらゆるペルソナ（仮面）をつけることができる
それは暗に、プレイヤーが動かすことができる、ということを意味している
つまり、主人公だからペルソナを付け替えることができるのではなく
プレイヤーが動かすからペルソナを付け替えることができるということ
あらゆるアルカナを冠するコミュニティーをペルソナを付け替えることで「絆」を深めていく
深めた「絆」は、最終的に新たな仮面を生む
仮面の意味は非常に分りやすいものだが、その点でこのゲームは非常に優しくない
最後「世界」のアルカナを持つ力でニュクスを倒すが、あれは絆の力というのではなく
あくまで「ペルソナ」の力だと考えると、やはり優しくない作品なのだ

ゆかり
「普通の少女」の象徴
彼女にとって力の象徴である美鶴を認め
枷であった、「父親の死」を肯定することで成長する
それ以上でも以下でもないのでここで終わり

順平
「普通の少年」の象徴
「無垢」であるチドリの死より成長する
それ以上でも以下でもないが、ウザイと感じるのは同属嫌悪だと思って間違いない

真田・天田
ストイックな先輩と賢い子供
ポイントは「禁欲的」ということと「子供」だということ
役割は子供らしくないのにね
天田の死より成長する
まとめて書いたが真田と天田は真逆の「弱さ」を克服し成長した

美鶴
「力」かな？解り難い
アイギスに浮気してごめんなさい
コミュレベル１０の美鶴は最強だぜ！！
アイギスごときが勝てる相手じゃない！！

アイギス
生きる定義を探求する機械
守る機械からの脱却により、ニヒリズムに陥る
その後、別世界の常識、「死」についてニュクスや主人公、人々を通じて理解していく
役割は、「生きる」ということのメッセージをまとめる役
彼女が開眼したのではなく、周りの状況より定義しただけに過ぎない
と、考えると夢が無いのでやめましょう

ニュクス
解りやすすぎるほどの「死」の象徴
主人公を殺せなかったのは、主人公のもったアルカナ「世界」名前「宇宙」というペルソナを持っていたから
ただの元気玉展開なのだが、これをそうとしか見れない人はもう一回やり直し
死をもっと実生活に持ち込めば、あの戦いはうまく暗喩しているだろう
まぁ要するに、目の前に飯が来なかったら人は死ぬし、電気が無かったら寒さで死ぬし、そもそも生まれなければ死んでいたのだ

アイギスは、あの日主人公が死ぬことを予見していた
記憶が戻るとき、主人公は主人公に戻る
つまり、主人公はニュクスを倒す時点で力尽きていたと考えていいのか？
と、思ったが、それだけだと卒業式まで主人公が生きた理由が無い
だとしたら、卒業式で主人公が死んだのは「絆」が結んだ「約束」があったから
「絆」は即ちペルソナ、「約束」はペルソナ能力と考えると
決戦日に約束をしたことで、主人公はニュクスを倒した後も生き残ることができた、と考えるのはどうだろう？
つまり、影時間がなくなり、ペルソナ能力が無くなっても、ペルソナの力は残っていた
要するに、影時間がなくなっても、絆は残ったし、仮面も残っていたのだ
それじゃあ、アイギスは？
アイギスはなぜ予見して、それでも尚「守る」と言った？
う、う～ん
リップサービスとか考えると一番辻褄が合うのがいやだなぁ
アイギスは別世界の住人だから、我々プレイヤーがゲームを終わらせることを解っていた、という設定？
それはないだろ～

ってことで、フェスに期待ですね
絶対買うし
戦闘システムとか、学生生活とかは単調だったけど、それなりに楽しめたし
平凡っていうのはそういう意味だなぁと意識すれば、大して気にならないものでもありました
さ～４月が楽しみだぞー